作品タイトル:龍王の寵愛4巻
収録話:第6話~第7話
作者:松元陽
原作:涼原カンナ
ジャンル:恋愛、中国歴史系
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登場人物
蒼影(そうえい)
野蛮と言われる国、北燕(ほくえん)の王。病気の父に代わり王を務める。玉葉に一目ぼれし、敵対していた東華国と和睦を結ぶ。玉葉が自分の元を離れ、東華国に帰ることを恐れている。
玉葉(ぎょくよう)
東華国(とうかこく)の姫。北燕と和睦を結ぶために蒼影に嫁いだ。故郷に帰りたいという気持ちを抑えながら、北燕の暮らしや王の妻としての在り方を学ぼうとする。
藍影(らんえい)
蒼影の異母兄弟。東華国と裏で繋がるなど、秘密が多い人物。蒼影とは不仲であり、お互いに信頼をしていない。玉葉に興味があり、東華国を餌に玉葉を動かそうとする。
前回のあらすじ
無事に婚礼の儀を終えた玉葉(ぎょくよう)と蒼影(そうえい)。玉葉は蒼影に激しく抱かれ、本物の夫婦となる。夫婦の誓いを終え、北燕の女となった玉葉は、東華国に帰ることが出来なくなった。東華国への想いを捨てきれない玉葉の前に、蒼影の弟「藍影(らんえい)」が現れる。藍影は玉葉に、「蒼影さえいなくなれば東華国に帰れる」と告げる。
ここからは龍王の寵愛4巻のネタバレを含む感想です。
龍王の寵愛4巻 第6話
(玉葉は街の視察中に藍影と偶然出会い、藍影の宮殿を訪れていた。)
藍影(らんえい)は玉葉(ぎょくよう)の手を握りながら、「蒼影(そうえい)にもしものことがあれば、玉葉は自分の妻になる」と告げる。
藍影「そうすれば、」
コンコン(ドアをノックする音)
玉葉が危機感を感じた時、東華人(とうかじん)の侍女「素貞(そてい)」が藍影の話を遮るように入って来た。
素貞「あの…」
素貞はオドオドした様子でお茶を渡そうとする。素貞を見た玉葉は、ある事に気が付く。
玉葉「あなたは東華国人?」
玉葉は素貞に優しく尋ねる
すると藍影が、「借金のかたに素貞が売られていたのを買った」と答えた。そして素貞に、「早くしろ」と乱暴に急かす。
(玉葉の心中:素貞を安売りの品物でも買ったかのように言うなんて)
玉葉の胸に藍影の言葉が刺さる、そして素貞に同情する。
そして数分後…
素貞「藍影様、(蒼影の)使者が来ています!」
素貞が声を荒げて藍影に告げる。藍影は少し焦ったように、急いで部屋を出ていく。玉葉は状況が掴めず、その場に立ち尽くしていた。
部屋には素貞と玉葉の2人だけが残った。
素貞「玉葉様、お逃げ下さい!使者が来ているのは嘘です。2人で話がしたくて…」
素貞は玉葉と2人で話すために嘘をつき、藍影が出ていくように仕向けたようだ。素貞は恐怖から涙がこぼれ、拭う。
玉葉「そんなことをしては…」
玉葉がふと、素貞の腕に目をやると痣があった。玉葉は素貞が藍影に暴力を受けていると気づく。そして素貞が藍影に嘘をついたとバレると、素貞はどうなってしまうのかと考え、ゾッとする。
玉葉「一緒に行きましょう。」
玉葉は東華人の侍女素貞を見捨てることが出来ず、勝手に自分の侍女として連れ帰った。
藍影は玉葉を咎めず、素貞は玉葉の好きにして良いと言った。
そして蒼影の宮殿に素貞を連れ帰った玉葉だったが…
蒼影「何故東華国人の侍女を連れて帰った来た?」「北燕の侍女は嫌いか?」
蒼影は玉葉に険しい顔で聞く。
玉葉「東華人の侍女が欲しかったので譲り受けました」
更に、素貞は藍影に粗末に扱われており、見捨てられなかったと説明する。
蒼影「北燕の侍女が素貞と同じような状況下にあっても助けるのか?」
玉葉「当たり前です!どうしてそんなことを聞くの?」
玉葉は当然だと言い、蒼影を突き放すように答える。
蒼影「分かった。悪かった。」
蒼影は玉葉に謝り、しかし、素貞は藍影との連絡役になるのではと心配をする。
玉葉は蒼影が自分のことを信頼していないと思い、蒼影に部屋を出ていくようにと怒鳴る。
蒼影は玉葉を強引に引き寄せ、力強く抱きしめる。
玉葉「…。(苦しい)」
蒼影に抱きしめられた玉葉は身動きが取れない。
蒼影「おまえは、東華国の公主である前に、俺の妻だ」
蒼影は玉葉の愛を確かめようとする。
そして蒼影は、玉葉を煽るように、「東華国に帰れるか?」と問う。
バシッ
玉葉「…触らないで!」
玉葉は蒼影の手を振り払う。玉葉と蒼影の言葉に傷付き、蒼影を突き放す。
玉葉と蒼影の距離は縮まらず、蒼影は玉葉の部屋を後にする。
龍王の寵愛4巻 第7話
玉葉と蒼影は喧嘩後、数日間連絡も取り合うことが無かった。そして玉葉が連れ帰った東華国の侍女「素貞」は、北燕の侍女とすれ違い、浮いた存在となっていた。
玉葉は蒼影との関係や侍女素貞のことで頭を抱えていると、蒼影から馬小屋に来るよう伝達が来る。
玉葉が馬小屋に行くと、蒼影が馬の乗り方を教えると言う。玉葉は素直に喜んだ。
そして蒼影は、玉葉に突如ズボンを下ろせと命令する。戸惑う玉葉に、蒼影はキスをし、慣れた手つきでズボンを下ろす。そして、濡れた玉葉の中に張形(はりかた)を入れ込んだ。
蒼影は玉葉の中に張形を入れ込み、馬に乗る姿勢を保つ訓練をする根端だ。
玉葉は震えながら馬に乗り、感じないように必死に堪える。玉葉が限界を迎えようとした時、蒼影が一休みしようと声をかけた。
膝をつき、必死に耐える玉葉を見た蒼影は、玉葉に水を飲むように促した。しかし、蒼影は、水を渡すふりをして玉葉を引き寄せる。そして何度も激しいキスをする。
蒼影は玉葉に自分を求めろと命令をするが、玉葉は蒼影を拒み続ける。蒼影は玉葉を試すように、後ろから激しく襲う。
玉葉は蒼影にやめて欲しいとお願いするも、蒼影は止まらない。
玉葉の本心は蒼影を求めていた。玉葉は外で行為をするのは、恥だと言い聞かせるも、身体と心は蒼影を受け入れていく。