【ネタバレ】コレットは死ぬことにした15巻のネタバレ・感想

作品名:コレットは死ぬことにした15巻

作者名:幸村アルト

 

 

 

コレットは死ぬことにした15巻 概要

コレットは死ぬことにした15巻のあらすじ

冥府の鏡が割れて、冥府も地上も大混乱が起きる中、コレットとハデスは自分たちが今できることを探し、全うしようとする。そんな中、コレットの元に愛の女神アフロディーテが訪れる。愛の女神は、ハデスを気に入っており、デートをしたいとコレットに伝える。冥界は、「ラダマンテュス、ミノス、アイアコス」3人の力を借りて、冥府の鏡を抜きに裁判を行うこととなる。

 

登場人物

 

コレット

薬師(くすし)の女の子。明るく素直な性格で面倒見が良い。個性的な神様とご縁があり、何故か気に入られてしまう。幼い頃に両親を亡くし、薬師の孤児院で育った。冥王ハデスに恋をし、両想いとなった。ハデスから愛されており、とても大切にされている。

 

ハデス

死を司る神「冥王」。冥界で亡くなった者の裁判を行い、天国行きか、地獄行きかを見極める。無口でクールだが心優しい神様。コレットと両想いになり、付き合っている。コレットを大切にしている。

 

ラダマンテュス、ミノス、アイアコス

ハデスの父クロノスの使える従者。人間だった頃は裁判官をしていた。

 

ディオニュソス(イオ)

酒の神。ゼウスが人間との間に儲けた息子で幼いころから迫害されていた。そのため地上に住み着いており、偶然出会ったコレットと旅をしている。

 

アフロディーテ

愛の女神、別名「ヴィーナス」。ヘパイストスの妻。男を愛する体質で、夫がいながらも男に抱き着いたり、浮気をしてしまう。ハデスのことを気に入っており、デートがしたいと思っている。天真爛漫で女神様体質だが、コレットのことを気に入り、いざという時に助けてくれる。

 

コレットは死ぬことにした15巻 87話 ネタバレ

コレット(わたしはあなたのくすしですから…)

ハデス(俺はめいふの裁判官、務めをはたす)

 

冥府の鏡が割れて2日が経った。地上では雷雨が続き、人々に少しずつ不安が広がっていた。地上の人たちは不安を抱えつつも、「神様がお怒りだ」なんて冗談を言いながら過ごしていた。

 

コレットはハデスや冥府の鏡を心配しながらも、薬師として不安がつのる人々に寄り添っていた。

 

イオ「こんなときは飯だ!イオさん特製のスペシャルランチ!」

イオは自慢の人懐っこさと料理で人々を和ませていた。

 

そんな中、雨に打たれ、全身びしょ濡れになった美女が現れる。その女性は素足で胸元の開いた大胆なワンピースを着ている。

 

コレット(何このキラキラした感じ…、もしかして神様!?)

 

女性「ぶどうちゃんひさしぶり~♡」

 

イオ「なんでぇぇえ!?」

 

突然現れた美女は愛の女神「アフロディーテ様」でした。コレットに似たふわふわの髪につるつるの肌、女性らしい体つきにコレットもビックリ&うっとり。アフロディーテ様は雷の轟音に耐え切れず、地上ならマシかもしれないと思い、テキトウに降りてきてしまった。

 

女神「あなたは黒髪ちゃんのお気に入りコレットねぇ~。黒髪ちゃんにデートしましょ?って伝えてちょうだい。大丈夫、わたしとあなたの魅力は違うものだから♡」

アフロディーテ様は、ハデス様より上の世代の神様。だからハデス様のことを「黒髪ちゃん」という愛称で呼んでいた。そして女神様なだけに天然で憎めないわがままさを持っていた。

 

コレットはいつものように、天真爛漫な女神様の世話をすることとなった。

 

コレット「…そろそろ服着てくださいよ」

 

女神「(´・ㇸ・)やだぁ~、こんなの趣味じゃないの。なにより裸がキレイでしょ?」

雨でアフロディーテ様の服は濡れてしまい、乾かし中…。アフロディーテ様は地上の服は着たくないと駄々をこねる。コレットは人目も気にせず素っ裸でいたいというアフロディーテ様に手を焼き、心の中で「アフロディーテ様が一番手ごわい女神様だ」と呟いた。

 

そんな中、数人の男たちがアフロディーテ様に詰め寄って来た。乱暴そうな男たちがアフロディーテ様の「相手」をしたいと言ってきた。診療所に身を寄せている女性達が怖がりはじめる。

 

アフロディーテ様は男たちに「あなた達は男ではない。何かの生き物?」と言った。そして「アフロディーテに愛されることの意味」そして「男女の愛とは何か」を説いた。

 

先ほどまで駄々をこねていた女神様とは一転、愛を語るアフロディーテ様は女神そのものだった。アフロディーテ様の凛とした姿にコレットも男たちも、震えていた女性達も見惚れていた。

 

女神「そうだ、冥界にいこうかしらぁ?」

男たちを退けたアフロディーテ様は冥界に行くと言い、ハデスとデートをすると言い始めた。コレットは、焦り始める。

 

コレット「わたしとデートしませんか!?」

そしてアフロディーテ様を地上に留まらせるために、とっさにアフロディーテ様をデートに誘っていた。

 

アフロディーテ「いいわよぉ♡」

コレットは愛の女神様とデートをすることとなった。コレットはアフロディーテ様を満足させることができるのだろうか…。

 

コレットは死ぬことにした15巻 88話 ネタバレ

女神様「コレット、気持ちいい~♡」

アフロディーテ様はコレットから足つぼマッサージを受けていた。アフロディーテ様はコレットの足つぼマッサージをとても気に入り満足していた。

 

一方冥界では…

ミノスが目覚め、ハデスは「ラダマンテュス、ミノス、アイアコス」を冥府の裁判官にすると言った。冥界は死者であふれ、冥府の鏡を待つことは不可能にな状態に陥っていた。

 

ラダマンテュス、ミノス、アイアコスは戸惑いつつも、自分たちが裁判官であったことを思い出す。そしてハデスと共に、死者の裁判を行う決心をする。

 

ハデス、ラダマンテュス、ミノス、アイアコス、ケルベロス、舟渡、みんなが一丸となって裁判を決行していた。

 

ハデス「カロンの目、3人の経験、ケルベロスの魂をかぎ分ける嗅覚、手間はかかるが総力で補える」

 

ミノスはハデスの言葉を思い出した。

 

ミノス「冥王様は…、信頼のない俺達に賭けるんですね」

 

ハデス「わたしはお前たちを知らないから、信頼していない。ミノス、お前は冷静な時は鋭いな。やはり…、賭けても良い。すべての責任は取る。わたしにお前たちの生きざまをみせろ。」

 

ハデスはミノスたちが人間だったころの経験に賭けると言った。ミノスはその言葉が心に響いていた。そして「務めを果たす」と誓った。

 

その日の夜、コレットはハデスを訪ねていた。コレットはアフロディーテ様が地上にいることを伝える。

 

ハデス「コレットが振り回されるのは気に食わないが、冥府は助かる…」

コレット「わたしは大丈夫、意外と楽しいです」

 

ハデスはコレットの頬を撫で、いつものようにコレットに甘えていた。

 

コレットは死ぬことにした15巻 89話 ネタバレ

ヘルメス「ふれーふれーゼウス様!」

 

ゼウス「( ;∀;)ヘルメスくんが僕を応援してくれるなんてぇ~!」

ヘルメスは嬉しさのあまり泣き始める。

 

ヘルメス「(^ω^)感動したのなら今日中に雷落としきってくださいね。このまま雨を降らせたら人間界が飢饉になりますから。」

 

ゼウス「え、え?」

ゼウスはヘルメスからの応援と鞭を受けながら、冥府の鏡を作るために雷を落とし続けていた。

 

その頃地上では、愛の女神アフロディーテ様が女性の恋愛相談にのっていた。アフロディーテは結婚をしており旦那がいた。アフロディーテの夫とは、ヘパイストスだった。

 

アフロディーテは浮気がヘパイストスに見つかった時、裸で木につるされる罠を仕掛けられたと明かす。コレットは「そんな夫は嫌だ、でも夫婦の形にも色々あるのかな」と心の中でつぶやく。

 

そんな中、診療所に旅人と村はずれのお屋敷に住む夫人がやってきた。夫人はこの村では有名な貿易商の家に嫁いだ女性で、滅多に顔を見せなかった。診療所にいた村の人たちは「あの屋敷の夫人を始めてみた」と騒ぎ始める。

 

愛の女神「…」

愛の女神様は旅人と夫人を見て何かを感じ取っていた。

 

診療所に着くなり、夫人は震え始める。そして「ピアスが無い」と言い、診療所に着く手前で落としてしまったと話した。

 

コレット・旅人「探しに行きます!」

 

夫人が豪雨の中、ピアスを取りに戻ろうとした時、コレットと旅人が外へ駆け出した。2人はピアスを見つる。そしてコレットは旅人から「夫人のピアスは量産品の無いモノ

」と聞き、「唯一無二の作品で贈り物に喜ばれる」と聞く。

 

コレットは夫人にピアスを渡し、「素敵なピアスと旦那様」とほめた。しかし夫人は冷たい目をして笑い「そうかしらね…」と俯いた。コレットは夫人の様子に違和感を覚え、アフロディーテ様もその様子を見ていた。

 

愛の女神「恋愛相談するわよぉ~!」

アフロディーテ様は突如夫人を部屋に招き入れ、コレットに旅人をこっそり部屋の入口付近に立たせるよう命じた。アフロディーテ様は夫人を「助ける」という。

 

アフロディーテ様は夫人に語り掛ける。すると夫人は「夫にDVをされている」と打ち明ける。夫人のピアスは夫人が夫に縛られている首輪のようなものだった。

 

旅人「俺たちは、そんなことのためにピアスを作ったんじゃない!」

夫人の話を聞き、旅人は突如声を上げた。コレットがただの旅人だと思っていた男性は、世界で唯一無二の装飾品を作る職人だった。旅人の声をきっかけに、診療所にいた人々が夫人を助けようと動き出す。

 

夫人「わたしに力を貸していただけませんか…」

夫人はようやく心を開き、旅人やコレット達に泣きながら助けて欲しいと願いはじめた。こうして夫人は新しい人生を送る第一歩を踏み出すことになる。

 

愛の女神「わたしがいるとことにはね、あなたたちが偶然だと言うような縁をひきよせられるの。いきものはみんなわたしの凪の中」

アフロディーテ様の言葉は、夫人と旅人の将来を暗示していた。そして外はようやく雨が小降りになり、僅かに日が差していた。