幸福喫茶3丁目2番地「進藤さんちで新年会2019」ネタバレ・感想

作品名:幸福喫茶3丁目2番地 story02

タイトル:進藤さんちで新年会2019

作者:松月滉

ジャンル:高校生、恋愛、ネタバレ、感想

 

幸福喫茶3丁目2番地 あらすじ

留学から帰って来た進藤と大学に進学した潤を中心におくる「幸福喫茶3丁目」のアフターストーリー。潤とボヌールに関わる人たちのその後とは…?また、潤と進藤さんの恋はどこまで発展をしたのでしょうか。そして潤と一郎の関係にも大きな変化が生まれます。気になるキャラが全員登場する温かくもなつかしいお話です。

 

幸福喫茶3丁目2番地 進藤さんちで新年会2019 概要


花ゆめAi 幸福喫茶3丁目2番地 story02

花ゆめAiで連載された、幸福喫茶3丁目2番地の第二話(story02)は「進藤さんちで新年会2019」というお話。進藤咲月(しんどう さつき)がフランスから帰国して4ヶ月。高村潤(たかむら うる)と咲月は、交際を始めてから全く進展がなかった。4ヶ月もの間、キスどころか手を繋ぐことも無かった2人。無意識に不安を感じる潤を見て、同じ大学に通う西川一郎(にしかわ いちろう)や親友の山崎蜜香(やまざき みつか)は心配をしていた。そこで蜜香は、咲月と潤が恋人として進展するきっかを作るため、新年会を開こうと提案する。それは、潤と咲月が仕事場以外で会う機会を作った方が良いと考えたからだ。新年会には、ボヌールのメンバーに加えて安倍川草(あべかわ そう)も参加することとなった。一方咲月は、潤と距離を縮めることに不安を覚えていた。それぞれの想いが交差する新年会。その行方は…?

  

 

幸福喫茶3丁目2番地 進藤さんちで新年会2019 ネタバレ注意

進藤咲月(しんどう さつき)がフランスから帰国して4ヶ月。高村潤(たかむら うる)は大学に通いながらボヌールでのバイトを続けていた。

 

ある日のバイト終わり、進藤咲月の家で新年会が開かれていた。そこには、松本南吉(まつもと なんきち)、西川一郎(にしかわ いちろう)、そして安倍川草(あべかわ そう)が集まっていた。後から潤の親友である山崎蜜香(やまざき みつか)も合流する予定だった。

 

草の到着で新年会がスタートし、偶然にも潤を想う男子メンバーが進藤さんの家に集まっていた。草は変わらず潤のことが好きで、潤が笑いかけただけで赤面してしまう。そんな草を見て、ボヌールの店長であり、咲月の育ての親でもある南吉は、心配になってしまう。

 

(2人の恋人としての関係は進んでいるのだろうか…)南吉には、進藤さんと潤の関係が全く発展していないように見える。

 

そして、恋人としての関係性に悩んでいるのは、当人達も同じだった。咲月は潤に飽きられているのではと心配しており、潤はこの新年会で進藤さんとの関係を少し進展させたいと思っていた。

 

恋心に鈍感な潤が、咲月との関係を発展させたいと考え始めたのは、親友のミツカのお節介からだった。「まだ進藤さんと何もしてないのね?」ミツカは潤と2人きりで恋話をしている際、ストレートな質問を投げかけた。潤からの返答は予想通りだった。

 

ミツカは、4ヶ月間もの間、潤に手を出さない咲月にやきもきしていた。このままでは、いつまでたっても潤に手を出さない。それでは潤が可哀想なのでは…。そこでミツカは、潤に「潤から関係を進めてみよう」と提案する。

 

「恋のファーストステップは、手を繋ぐだよね、ミツカちゃん」潤の予想外の返答に驚くミツカ。潤には先に入れ知恵をしていた人物がいた。それは潤と同じ大学に通う一郎だった。潤は、進藤を想っていることを伝えるためにも、自分から手を繋ぎたいと思っていた。それを実行するために、ミツカは潤に「新年会でも開いてみない?みんなが集まる時だったら、変に緊張せずにチャンスを伺えるでしょ?」と提案した。

 

そう、今回の新年会は、潤が咲月と恋人としての関係を進めるために開催されたものだった。

 

そんな新年会の様子はというと、潤は安倍川柏(あべかわ かしわ)が面白半分で草に持たせた梅酒を飲んでしまい、寝てしまっていた。そこへミツカが登場し、「潤をこんなところで寝かせられない」と言って、潤を潤の部屋まで移動させることとなる。

 

男だけが取り残された咲月の部屋。咲月と南吉は、一郎の潤へのストレートな愛情表現を見て、やや焦っていた。南吉は思い切って咲月に「潤ちゃんとの結婚は考えてるの?」と聞く。咲月は思わず飲んでいたドリンクを吹き出す。しかし咲月が返答をする前に、南吉は酔いが回り寝始めてしまった。

 

咲月、一郎、草だけが取り残された部屋。3人ともお互いの潤への気持ちを知っている。一郎は咲月に「将来どころか、この4ヶ月間、潤を安心させてあげてないですよね、潤を笑顔に出来ないなら…俺が潤の隣にいてもいいですか?」「なーんちゃってね、冗談、じゃないですよ☆」一喝した。草も咲月に「潤につけいる隙があるって思っていいんですよね?」と念を押す。

 

2人の言葉を聞いた咲月は立ち上がり「用事がある」と言い残して、潤の部屋へと向かった。

  

「世話の焼ける人だな」一郎はため息をつく。そして草は「進藤さんを好きな潤が好きって思う」と話した。一郎も草も潤はもちろん、咲月や潤が咲月を想う気持ちも大切にしたいと思っているようだ。

 

「潤が誰を好きでも構わないけど、いつだって潤が一番笑顔になる選択をするんだろうな…」一郎の中で潤を想う気持ちに何か変化が生まれているようだった。

 

咲月が潤の部屋に行くと、ミツカは「潤のお世話をお願いします」と言い、出て行った。咲月は気を利かせてくれたミツカに「…ありがとう」とお礼を言う。

 

潤はベッドの上で気持ちよさそうに寝ていた。そんな潤の寝顔を見ながら、咲月はこの4ヶ月間の想いがこみ上げてくる。潤が自分のことをもう好きじゃなかったら?自分ばかりが潤をこんなに想っているだけだったら?潤の気持ちを確かめたいと思うほど、突き放される恐怖で動けなくなる。潤からは何も言ってこない、だから自分も不安で動けない。

 

「あれ、進藤さん…?」潤が寝ぼけながらつぶやく。咲月は「具合はどうだ?」と潤に聞く。「夢みたい、進藤さんが優しい」潤は目の前に咲月がいて、自分に優しく声をかけてくれるのを信じられていない。

 

「夢でも大丈夫、進藤さんを私が支えます」潤はそう言って、咲月の手を握った。「これで恋のファーストステップは突破しましたね」潤は”へへっ”と嬉しそうに笑った。

 

潤の気持ちを聞いた咲月。4ヶ月間の潤への想いが溢れ出す。

 

ようやく2人きりになった潤と咲月はどうなったのでしょうか。是非書籍で確かめてみてください。

  

 

花ゆめAiで公開されたストーリー全5話が収録されています。

・あべかわさんのさくらもち

・進藤さんちで新年会2019

・西川さんちは心配性

・千年さんちに言ってみた

・婚約のお知らせ

幸福喫茶三丁目ファンの方は是非お手に取ってみてください。