【ネタバレ】群青リフレクション1巻のネタバレ・感想【part2】

作品名:群青リフレクション1巻

作者:酒井まゆ

ジャンル:高校生、芸能界、恋愛

 

 

 

群青リフレクション1巻 あらすじ

私立舟越高校芸能科に入学した柊心晴。心晴は超売れっ子俳優やモデルのクラスメイトに囲まれながら、学校生活を送っていた。心晴には「会いたい男の子」がいた。その男の子を探すために芸能界に入り、女優を目指している。そんな心晴の前に、心晴の心を動かす無名の俳優「芹沢漣(せりざわれん)」が現れた。

 

柊心晴(ひいらぎこはる)

幼い頃に観た映画が忘れられず、芸能界に入った天然で平凡な女子高生。私立舟越高校の芸能科に入学し、バリバリオーディオをこなしていくと意気込んでいる。夢は女優になって、幼い頃に観た映画に出演していた「男の子」に会うこと。

 

紺野景梧(こんのけいご)

私立舟越高校の芸能科に入学した、心晴の幼馴染で売れっ子俳優。学校中の女子が憧れている。心晴のことが好きだが全く気付いてもらえない。心晴とは同じクラス。

 

芹沢漣(せりざわれん)

クールでどこか冷めている謎が多い心晴のクラスメイト。周りを圧倒する演技力を持っているが、オーディションやオファーを断り続けている。心晴に無名仲間だと思われている。

 

群青リフレクション1巻3話 ネタバレ

 心晴「1,2,3,…いいなぁ、お仕事で休みの人!!わたしも撮影が入って~とか言ってみたい!!」

心晴の通う舟越高校の芸能科は、人気俳優やモデルが集まったクラス。心晴のクラスメイトは特に売れっ子が多かった。そんなクラスメイトをうらやむ心晴。

 

梨沙「心晴の事務所ってどこ?」

心晴はクラスメイトで女優の梨沙と昼食を食べていた。

 

心晴「アズライトだよ!叔父さんの芸能事務所で所属タレントはわたしだけだよ!」

 

梨沙「それって大丈夫なの;;」

 

心晴「そういえば…、芹沢くんの事務所ってどこなんだろうね??芹沢くーん!」

心晴は芹沢に呼びかけるも、芹沢は心晴の呼びかけに無視をして教室を出て行った。心晴は「あれ?」と違和感を覚えた。

 

放課後、心晴は叔父さんの芸能事務所でストレッチをしていた。

 

叔父「おーい、CMのオーディションが来たぞ~!マリンブリーズっていう商品の…」

 

心晴「しってるよー!マリンブリーズって青春代表のCMだよね!」

心晴はマリンブリーズという制汗剤のオーディションを受けることになった。マリンブリーズのCMには、歴代高校生が出演しており、青春をテーマにしたCMが話題を呼んでいた。

 

心晴はこのCMが決まれば、売れっ子間違い無しだと確信する。

 

 

 

翌日の放課後

 

クラスメイト「心晴~、どこか寄って帰る?」

 

心晴「今日はなんと、CMのオーディションを受けに行くの!!」

心晴はスケジュール帳を見せながら自慢げに答えた。

 

梨沙・亜美「オーディション受けに行くのはいいけど、その格好で行く気!?」

心晴は制服のまま、髪は乱れ、メイクも朝のままだった。

 

梨沙・亜美「いいから座って!!誰か͡コテ持ってる人ー!?」

 

葉柚「わたし持ってる!」

 

心晴は梨沙、亜美、葉柚にメイクをしてもらい、ヘアセットもバッチリ整えてもらった。心晴はクラスメイトに送り出され、「今日は受かるかも」と意気込んでいた。そしてお守りの「映画の半券」を取り出そうとした時、映画の半券がどこにも無いことに気が付く。

 

景「あれ…心晴!?オーディションは!?」

景と芹沢が窓の外を見ると、心晴が探し物をしていた。心晴はオーディションそっちのけで映画の半券を探していた。

 

景「心晴!何してんの?オーディション行かないと間に合わないよ!」

 

心晴「ないの…映画の半券がないの。あれが無いと私…」

心晴の服や髪型はボロボロ。おまけにオーディションの時間が迫っていた。

 

景「半券は俺が探しておくから、早く行きな!タクシー捕まるかな…」

 

心晴「う、うん…」

 

その時、芹沢の携帯電話が鳴った。

運転手・沢木(さわき)「漣?校門に着いたよ」

 

そして芹沢は心晴の手を引いて走って校門に向かう。芹沢は心晴を自分の迎えの車に押し込んだ。

 

芹沢「会場はどこ?仕事遅刻とかあり得ないから。」

 

芹沢は心晴をオーディション会場まで運ぶという。心晴は芹沢から無視され続けていたことを思い出し、納得ができなかった。

 

芹沢「落とし物、そんなに大事?」

 

心晴「うん、宝物」

 

心晴の両親は、心晴が幼い頃に他界していた。心晴は心を閉ざし、周りに人を寄せ付けない攻撃的な性格になっていた。そんな時に、叔父が心晴を無理やり映画を観に連れて行った。

 

心晴は、その時観た映画が忘れられなかった。自分と同じ境遇の男の子。そんな辛い思いをしているはずの男の子が、泣きながら「ぼく、もう大丈夫だよ」と笑っていた。映画の中の男の子の笑顔に心晴は救われ、もう一度笑えるようになった。

 

心晴は映画を観た後、叔父に「お芝居やってみたい!」と伝え、女優を目指し始めた。心晴は有名になって、映画の中の男の子に会うことが夢だった。

 

心晴「いつかあの子に会って、ありがとうって伝えたい」

 

芹沢「馬鹿じゃないの。そんなの脚本だよ。その子だってアホくさいと思って演技してたかもよ?真に受けるのなんて馬鹿すぎるし…、単純すぎ。」

 

運転手・沢木「漣、言いすぎだよ」

 

心晴「…、単純なの!」

心晴は笑顔で芹沢に答えた。

 

芹沢「…、水族館で拾った。今度はちゃんとしまっとけ。」

芹沢は心晴を見つめながら、水族館で拾った映画の半券を差し出す。

 

心晴「漣くん、ありがとう!!!!!」

心晴は泣きながら漣に抱き着く。漣は迷惑そうに避けた。

 

そして、オーディション会場につくと、受付係が外に立っていた。

 

受付係「きみ、オーディション受けてみない?」

受付係は芹沢の腕をつかみ、話しかける。

 

受付係「丁度男の子が一人辞退しちゃってさ!」

受付係の一言で、芹沢は心晴と一緒にオーディションを受けることになった。

 

群青リフレクション1巻4話 ネタバレ

芹沢「ありえない…」

芹沢は、ゴリ押しでオーディションを受けることになり、不満を漏らす。心晴は漫画のような展開に驚きを隠せなかった。

 

オーディション会場に入ると、そこには映画監督「氷上瑛次(ひかみえいじ)」が座っていた。今回のオーディションは、氷上監督がメガホンを取ることに注目が集まっており、このCMに起用されれば、大きな夢を掴むチャンスになる。

 

オーディションの内容は、主人公の女子高生が弓道部の同級生に恋をしており、大事な大会を控えた彼にエールを送るというもの。

 

オーディションは、男女ペアで行われることとなった。そして芹沢と心晴は自動的にペアを組むこととなった。

 

心晴「このオーディション受かったら、あの子も見てくれるかなぁ」

 

芹沢「たぶんな」

 

心晴は絶対に受かると心に決め、練習を始める。その時…

 

スタッフA「今回のオーディション、結果は決まってるらしいよ。今回受かるのは高瀬アイリ。オーディションは話題作りのためにやるだけ。」

 

スタッフB「へぇ、氷上監督そういうの嫌いだと思ってたのになぁ~」

 

心晴はオーディションが出来レースであることを知り、衝撃を受ける。マリンブリーズのオーディションは話題作りのために、ビセイドウが行ったもの。氷上監督は次の映画のスポンサーがビセイドウだったため、出来レースは嫌いだがCM監督を引き受けたという。

 

心晴「しょうがないよね…、次がんばろうか」

心晴はオーディションを諦めようとした。

 

芹沢「次なんてあると思うか?お前が会いたい人がいるってのは、その程度の気持ちか?」

 

心晴「違う!!」

 

芹沢「爪痕ぐらい残すか」

 

芹沢は心晴に的確なアドバイスと指示を出す。そして台本をアレンジし始める。心晴は芹沢の言葉で「ただ演じる」のではなく「その子になること」が大切だと気づく。

 

芹沢はオーディションが始まる前にとある一言を心晴に残る。

芹沢「今だけは俺を好きになれ」

 

芹沢と心晴は、弓道部の男子生徒と恋する同級生そのものになっていた。そして芹沢が台本をいじったことと、圧倒的な演技で会場がざわつく。

 

氷上「嫌いじゃないけど…、柊心晴と芹沢漣か…」

 

芹沢と心晴は、自分たちが気づかない間に氷上監督に爪痕を残していた。

 

後日…

 

心晴「あーあ、残念だったね!オーディション!漣君が一緒でよかった、ありがとう」

 

芹沢「まぁ、こないだのは悪くなかった…」

 

心晴はオーディションの直前を思い出していた。芹沢が言った「俺を好きになれ」とうい言葉が胸に響く。心晴は芹沢のことをもっと知りたいと思っていた。